債権督促効率化AIサービス

株式会社日立システムズが、クレジットカード会社などが支払い延滞者に対して実施する延滞債権の督促業務(返済期日を超過した債権に対する回収業務)にAIを活用する「債権督促効率化AIサービス」を提供開始。

日立システムズ

このサービスは、従来オペレーターが架電対応していた延滞債権の督促案件に対し、AIによる督促手段の判別によりIVR架電対応で回収が見込める案件を導き出すサービスで、これにより架電対応案件を減らすことでオペレーターの作業負荷軽減が可能となり、さらにIVR架電対応では回収が難しい案件については、延滞者の特性とオペレーターの相性を考慮したAIによるマッチングにより、延滞債権の回収率の向上が見込めます。

概要

日立システムズ独自のAIモデルをもとにIVR架電対象分析やオペレーターマッチング分析を行い、分析を行うことで延滞者によっては架電回数を減らすとともに、従来の督促対応と比較し、入金率の向上を見込めます。

本サービスのAIモデルは、大手クレジットカード会社との実証実験で構築し、その有効性が認められたもので、実証実験では、延滞債権、督促手段、オペレーターに焦点を当て、クレジットカード会社が保有している債権督促業務に関する各種データを日立のAI「AT/PRC」に投入。

「AT/PRC」のAI分析により、①延滞債権×督促手段、②延滞債権×オペレーターの有効なマッチングモデルを構築し、カード会員の増加に比例して増加する延滞債権の督促業務の全体最適化を図る検証を行いました。その結果、架電対応案件を減少させ、オペレーターの作業負荷軽減を確認したほか、延滞債権の回収率の向上を確認しています。