エムアールアイインターナショナルに支払い命令

1300億円を超える資金の行方が分からなくなっているアメリカの債権回収会社「エムアールアイインターナショナル」に対し、日本の顧客が資金の返還を求めた裁判で、東京地方裁判所は顧客の訴えを認め、7200万円余りの支払いを命じましたね。

この裁判は、東京や埼玉に住む9人が合わせて7200万円余りの返還をエムアールアイインターナショナルに求めていたもので、1審は「裁判はアメリカで行うべきだ」として訴えが退けられましたが、2審は「アメリカに限定するのは不合理だ」ということで差し戻され、東京地方裁判所でやり直しの審理が行われていました。

ちなみにこのエムアールアイインターナショナルは、診療報酬を保険会社などに請求できる権利を基にした金融商品を扱い、日本国内で約8700人から約1300億円を集めたとされていて、その多額の投資資金が消失していたことから問題となっていました。

また、エムアールアイインターナショナルのアメリカ人の元社長ら3人はアメリカで詐欺罪で起訴され、アメリカの法律に基づき資産凍結などが進められているのだそうです。