債務者の支払い能力と支払意思

債権を回収しようとする場合、回収する債権についての正確な情報と債務者の状況をしっかりと見極める必要があります。

 

まず大切なのは、その債務者の支払い能力と支払意思いついて考える必要があるでしょう。
支払能力というのは、債務者が債務を返済するのに無理のない財産や資力があるのか、ないのかで判断できますし、支払意思というのは、債務者が債務を返済する意思があるのかどうかを判断します。

 

この支払能力と支払意思は常に変化するもので、これまで支払能力も支払意思も高い債務者だった人が、社会情勢の変化と時間経過によって、いつの間にか、支払い能力がなくなってしまったり、支払意思が欠落していくなんてことはあります。

 

ですので、債務に関してはすべてを回収するまでは安心することはできません。

 

  危ない会社をチェックする

危ない会社を見分けるための一番の方法として、登記簿を確認することが挙げられます。
会社情報が掲載されている商業登記簿や不動産についての不動産登記簿などを法務局に行けば入手することができますので、そこでチャックするようにしましょう。

 

では、まずどこを確認するのかというと、商業登記事項証明書においては、会社の商号と役員を確認するのがいいでしょう。

 

どういうことかというと、一般的には会社の商号を変えることはあまりありません。
そこで、コロコロと社名が変わっていた場合は、なにかしらの不祥事があったのではないかと予測することができますし、役員については、ここもあまり頻繁に変わっているようであれば、社内での派閥争いであったり、なにかしらのトラブルによって変更されていると予測することができます。